実はイメージと違う介護職

要介護者に対する介助を主な仕事とする介護職には過酷で低賃金という悪いイメージがあります。
どのような仕事も多忙であったり賃金が安いなどの問題がありますが、介護職に関しては世間に広く知れ渡っているのが問題です。
どの介護施設も長時間勤務や休日出勤が当たり前で、しかも地域の最低賃金分しか給料が支払われていないと思われています。

過去にそのような劣悪な職場環境の介護施設が存在したのは事実であり、現在も稀にそのような施設が存在していますが、決してそれが主流ではありません。
現在の介護職は施設が細分化されたことにより職員も専門職として扱われ、待遇も改善されつつあります。
悪いイメージばかり広まっている介護職ですが、職場選びをしっかりできれば十分やりがいを持って働ける仕事です。
そのため介護職に対するイメージと現実のギャップを理解すれば、介護職に魅力を感じる人も少なくないかもしれません。

また、介護職には要介護者から理不尽なクレームを付けられたり、汚物の処理を強要されることで心身に不調をきたす仕事というイメージもあります。
介護の仕事には要介護者の排せつに対する介助や、漏れ出た汚物の除去を含む清掃作業も含まれています。
それらの行為が拡大解釈され、いじめのような扱いと誤解されたのが悪いイメージに繋がっているといえるでしょう。
要介護者による理不尽なクレームも全くの絵空事ではなく、どの介護施設でも何度かクレーム事案が起こるのは当たり前です。
そのクレーム内容が事実に基づいた正当なものか、あるいはまったくの言いがかりであるかは即座に判断することは難しいので対応が遅れがちになってしまいます。
そのような事実が誤った内容で悪いイメージに繋がっていますが、実際の介護職は非常に理不尽なトラブルはごくわずかであり、仕事の忙しさや待遇は他の職種とあまり変わらないでしょう。